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2007年3月10日 (土)

「ヒルズ黙示録・最終章」を読んだ

「ヒルズ黙示録・最終章」を読んだ。

以前読んだ「ヒルズ黙示録―検証・ライブドア」の続編であり、ライブドアの裁判のその後の動向とか、村上ファンドの裁判の件などについて書かれている。

ライブドアの件は、社長の堀江よりは宮内が主導の粉飾だったようだが、やはり社長という立場で「自社株食い」を知っている立場として有罪になるのは免れないのでは、という内容となっている。この裁判に関するいろいろな報道などから、検察のずさんな捜査のせいもあって無罪になったりする可能性もあるのかも、と思ってたけど、この本を読むと無罪というのは厳しそうですね。それにしても、この本を読むと新興企業を信頼することができなくなってしまうと感じた。株式市場もすでにそういう雰囲気になっていて、新興市場株は下落トレンドがとまらない状況になっているし。簡単にMSCBを発行してお金をつくりだせるような錬金術はまずいよなぁ。ごく一部の企業の悪行が目立っているだけで、大半の会社はまともだと思うんだけど。それにしても、最近は利益を大きく見せてIPOするだけして、すぐに業績下方修正を出すなど、証券会社が手数料をかせぐためだけに無理している気がしてならない。

村上ファンドの件は、どうみても検察がアホとしか思えない。昨年6月の村上の記者会見のときにもそう思ったが、この本でもどうようの指摘になっている。どうみても国策調査なんだろうな。粉飾裁判呼ばわりされてるし。この本に書いてある検察のずさんな捜査方法は読んでいてあきれたし、こんな捜査に税金が使われていると思うと悲しいものがある。検察を批判したり改革を促すような勢力がないという問題点を指摘しているが、この裁判が終わった後にはなんらかの動きがあるのかなぁ。宮内の横領を見逃している点は本書で指摘しているが、それ以外にも、ニッポン放送に関する大和證券のインサイダー疑惑とか、最近の日興コーディアルの粉飾とかのほうがもっと重大なんだけどなぁ。

ソニー買収構想は実現していたらすごかっただろうなぁ。確かにいまのソニーはズタズタで、ブランド価値も下がっていると個人的には思っていたけど、世界ではSONYというブランドネームは貴重なものであり、そういう認識が株式市場でもあるようで、軟調に推移していた株価が業績からは考えられないほど突如上昇を始めたからなぁ。かなり外国人に握られてしまっていると思うけど。確かに日本国を代表する大企業だけど、そもそも50%以上の株を外国人が占めるような企業は外資系企業と同等でしかないので、こういった企業を優遇する政策を取るのは国益にはならないんだよなぁ。キヤノンとかもそうだし、ああいった企業を優遇しないようにしたほうが国のためになると個人的には思う。

著者が最後に書いてある、旧世代と若い世代の世代間闘争という内容が、この一連の出来事に関することをうまく現しているんだろうなぁ。村上も記者会見で話していたし。

月刊宝島 2007年4月号にこの本の著者の記事があった。内容は本に書いてあるのとほとんど同じだったが、この本を出した後の動きについてちょっと述べており、やはり堀江の有罪は避けられないという内容だった。

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