« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »

2007年4月に作成された記事

2007年4月29日 (日)

「レアメタル・パニック」を読んだ

「レアメタル・パニック」を読んだ。

最近の非鉄金属に分類されるレアメタルの急騰を理解できる本。

現在のレアメタル価格の上昇の背景を、中国における需要の増加と、中国自体が輸出を絞っているといったこと(資源ナショナリズム)から説明。他にも、レアメタルは電子部品・電子材料などいろいろな分野で使用されていて日本は大きな消費国であるということを説明しており、レアメタルの入手が困難になると、これらのメーカーに大きな影響があることを指摘している。

他にも、レアメタルのこれまでの歴史についての記述や、著者が商社マンとしてレアメタルとかかわってきた事例、日本は今後どうすべきか、などの記述もあり、とても勉強になった。

日本の非鉄関連各社は、住友金属鉱山を除いて鉱山を自社保有しておらず、海外の非鉄メジャーへの出資などで資源を入手しているらしい。

著者の中村繁夫氏は、蝶理で商社としてレアメタルに長年かかわっていて、2004年に部門をMBOで買収してAMJ(希少金属専門商社のアドバンスト マテリアル ジャパン株式会社)を設立し、社長として経営しているそうだ。

この本を読むまでは、レアメタルの高騰とか、非鉄関連各社の株価が急騰したりといったことはニュースでなんとなく知っていても、いまいち理解できていなかったが、この本のおかげである程度理解できたと思う。これを自分の投資にどう結びつけるかが難しいところだが… 鉱山開発に着手した住友金属鉱山、埋蔵量は多いチタンを扱うが、精錬技術に圧倒的な強みを持つ住チタや邦チタ、レアメタルのリサイクルというこの本の指摘・提案から、それに強みを持つと予想される企業などがターゲットか。住チタや邦チタなどは、すでに大相場を演じてかなり将来を織り込んでいる状況と思えるし、いまから買うのもなぁ。ただ、住友金属鉱山もそう思って1,400円あたりで買うのを見送ったら、今年に入って急騰して今は2,200円台だしなぁ。

あるいは、海外の非鉄メジャーに直接投資するということも選択肢だなぁ。非鉄3大メジャーは、BHPビリトン BHP Billiton (BHP)、リオ・ティント Rio Tinto (RTP)、アングロ・アメリカン Anglo Americanであり、ともにアメリカの企業ではないが、前2つはADRの売買が可能。アメリカの会社としては、Newmont Mining Corp. (NEM)がある。5年チャートを見たが、BHPやRTPは5倍くらいに値上りしていてすごいと思った。そういえば、日本の三菱マテリアルとか住友金属鉱山も、2003年あたりは51社リストとかに名前が入っていていつ潰れてもおかしくないという状況だったんだよなぁ。あのときに投資できる先見性はさすがになかったな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »